カニだしラーメン

kanidashi-web鳥取・境港発カニだしラーメンは、鳥取県境港市で「おさかなロード」の形成に取り組むまちづくり団体(NPO法人元気みなと)と宮城県石巻市の産学・事業者(石巻専修大学・河北まちづくり研究会・(有)島金商店・山徳平塚水産(株)・(農)舟形アグリ)が相互に連携して開発した地機間連携開発商品です。商品の開発に際しては、サバだしラーメンの開発手法を応用しています。
濃縮スープには、境港市の水産加工会社から排出されるベニズワイガニの茹で汁から製造したエキスを使用しています。スープの製造は、境港市に隣接している島根県松江市美保関の醤油メーカー(株)北國が担当しています。麺は、宮城県産小麦粉(ゆきちから100%)を原料に用いた中太のストレートタイプです。麺の製造は、境港市の(有)山本製麺所と石巻市の(有)島金商店が担当しております。

<受賞歴>
・第6回みんなで選ぶ境港の水産加工大賞優秀賞(2015年)

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<FAQ>
Q:なぜ、境港市と石巻市が連携したのですか?
A:境港市と石巻市は、共通点が多い都市です。両市は、日本の水産拠点として指定されている特定第三種漁港を擁す国内屈指の水産都市です。両漁港には、大中型巻き網船をはじめ、多種多様な漁船が入港します。また、境港市は故水木しげる氏の出身地として、石巻市は故石ノ森章太郎氏のゆかりの地としてマンガによるまちづくりを行なわれており、この点についても共通しています。マンガトレインも運行されており、米子から境港に向かうJR境線には「鬼太郎列車」が、仙台から石巻に向かうJR仙石線には「マンガッタンライナー」が走っています。
両市の交流は、2012年3月に石巻専修大学の石原教授が被災した石巻の復興策のヒントを探るために境港市を訪問したことから始まります。境港市を訪問したとき、石原教授は境港市のまちづくり関係者を面会しました。そして、同市への訪問を重ねているうちに石巻市で開発を進めていた「サバだしラーメン」の取り組みを関係者に紹介することになりました。境港市の関係者は「境港市でも同様の商品が開発できないか」と考え、石原教授に商品開発の協力を要請。教授は、地域間で連携しながら商品を開発する方法を関係者に提案し、カニだしラーメンの開発作業に着手することになりました。

Q:麺に宮城県の小麦を使用していますが、鳥取県では小麦がとれないのですか?
A:鳥取県にも「大山小麦」という名称を持つ「ミナミノカオリ」という品種が生産されていますが、生産量が少ないのが現状です。製麺に外麦を使用することも検討しましたが、輸送コストが掛かっても「食料自給率の向上に寄与したい」と考え、宮城県産小麦「ゆきちから」を使用することにしました。

Q:麺は、境港市と石巻市の製麺会社が製造していますが、原料や製造方法は同じですか?
A:原料は、まったく同じです。製造方法も基本的に同じですが、麺の品質は気候や温度、水、使用する機械によって異なるので、原料が同じでも若干の違いがあるかもしれません。

Q:濃縮スープは、境港市と石巻市で違いがあるのでしょうか?
A:スープは、(株)北國が製造したものを境港市と石巻市でシェアしていますので、まったく同じです。

Q:食堂などで提供していますか?
A:境港市では、市内の食堂やラーメン店に加え、米子鬼太郎空港内のレストランで提供されています。(石巻市内の食堂等での提供はありません)

Q:家庭用商品版はどこで販売していますか?
A:境港版は、市内の主要スーパーに加え、喫茶クロ、山芳海産元町本店、山本製麺所(麺屋やまもと)などで販売されています。境港市外では、日吉津村の山芳海産ひえづ物産館新鮮市場店(イオンモール日吉津内)などで販売されています。石巻版は、市内の主要スーパーや道の駅「上品の郷」に加え、宮城県内のみやぎ生協各店で販売されています。

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